旅の始まりは故郷の街角

曲題は「ラメント・メキシカーノ」訳すと「悲哀のメキシコ野郎たち」って感じ。

メキシコ革命前夜、メキシコ人の多くは大農園で、雇われ農夫として働くしかなかった。貧しい生活の上、農園主から莫大な借金を背負わされるお決まりのコース。革命軍であっても政府軍であっても徴兵された農夫は、自分の妻をソルダデーラ(従軍婦)として連れて行かなければならなかった。よぼよぼヘロヘロの軍隊の後を、明日をも知れぬ運命を嘆きながら、妻たちがその後を追う。大国アメリカと境を接する、悲しみに満ちたメキシコの歴史。そりゃいまだって、日々大変なことには変わりない。

でも。なんだろう、この嘆きの歴史の中にあっても、決して希望を失わないメキシコの明るさは。街角で演奏するのは、野球帽をかぶったアルトロと愉快な仲間たち。紅一点のオリビアのやさぐれっぷりといい、楽器ひいてるオッサンたちの人の良さ加減といい、どこにでもいそうなのに、ここでしかできない音がある。通りかかるおんぼろトラックの音でさえ、ここでは立派なパートの一つだ。その辺の木に引っ掛けておいた、ウインドウチャイム鳴らすとこなんか、芸の細かさもほとほと泣ける。・・・哀愁漂う男たちの夜空に、ふと希望のような美しい流れ星がひとつ。

みんなで演奏する。そして皆で歌い、ドへたくそなコーラスをする。でもそんなことは関係ない。お客を巻き込んで重なり合うこころとこころ。思わずこぼれる笑顔。なんか明日もがんばるぞ!って、気持ちになれる、私の魂の故郷メキシコの街角の一風景でした。

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メキシコから20世紀中期のアメリカへ。

ヘタレチップスのテーマとしてなが~い間親しんできた、セロニアス・モンクの「ブルーモンク」。毛糸の帽子かぶってピアノ弾いてる人がモンクおじさんです。

モンクのピアノの旋律から物語が始まる。この主旋律をもとに、カルテットのメンバーは一人ずつアレンジを加え即興演奏をしていく。これがビバップの大きな特徴。カメラはモンクの足元へ、靴がまるでしっぽみたいに楽しそう。モンクはピアノだけじゃない、その佇まいすべてが彼の表現に思える。そして演奏は、サックスの即興演奏へ。サックスの向こうにぼやけて見えるモンクの後ろ姿が何ともいえない・・・。

ふと、ピアノの音が聞こえないことに気がつく。カメラがセンターに戻るとそこに職務放棄でもしたようなモンクの姿!でも、よくみると手と足で小さくリズムを取っている。ほっ、よかった職務放棄じゃないのね。でも、ドラムとウッドベースが必死にモンクと目をあわせないようにしているのが・・・・気になる。

そして、サックスはフレームアウトして休憩に。モンクの出番がやってくる。いそいそと椅子に座り、ピアノを弾きはじめるモンク。でも、どうみても明かに挙動不審。しかしその挙動不審な指先から煌くような音が次々生み出されていく!まるで瞬時にたくさんの宇宙が生まれ出て行くのをみているようだ。ああ、ああっ!モンクおじさま、ステキー!!!!

少女のように熱狂しているうちに、唐突にモンクの即興終了。ドラムが異変に気がついて振り返る。ベースもあらぬ方向を向きながら、「このオヤジまたやりやがった・・・」と、呟いているよう。しかし、絶対にフレームアウトしないモンク。途中放棄しようが何が何でも画面にいたいモンク。しかし、前回の職務放棄と比べ一歩うしろに待機するところが、つつましいといえばつつましい。ドラムとウッドベースが目をあわせ、「二人でやるしかねーな。」とばかりにそれぞれの演奏に。ベースの冒頭でやや背を向けていたモンクを見ると、この間、70度ぐらいずつ体の向きを変えるモンクターンダンスが繰り広げられている気もするけど、残念ながらカメラは追ってくれていない。

そして、ドラム。しかし、ドラムパートでも衝撃の事実発覚。ドラムの表情に少しばかり焦りの表情が伺えると思ったら、なんとモンク、一歩さがっていたはずのモンクがじりじりと前進しているじゃありませんか!モンク、一体どこいくのー!><

見かねたようにサックス登場。ああ、助かった、ドラムがなにやら安堵の表情を浮かべる。そして、最後はカルテット全員での主旋律の演奏。はぁ、なんかほっとした。ハラハラドキドキの10分間でありました。

モンクおじさんは、あまり言葉を発しなかったといいます。友だちの麻薬所持の冤罪で捕まっても、いいわけ一つしない。黙ったまま逮捕されて刑務所いっちゃう。でてきて、いなくなったと思ったら、4年後凄まじいアルバム発売。すべてが謎。というか、この世の薄っぺらい屁理屈でうごいていないんだよね。

すべては自分の音の中にある。モンクはこういっているに違いない。俺はこんなに楽しいだぜ!さぁ一緒に楽しもうじゃないかって。だから、長々と書いちゃった自分が少し恥ずかしくもある。今日はこのまま動画を見ながら、モンクと音のキャッチボールするのが正解だね^^

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眠れない夜は、世界一周。

寝る前にいい感じの映像や音楽を見たり聴いとくと、いい感じの睡眠になるらしい。youtubeを見始めて、最初にハマッた映像なのでファイリングの意味も込めて。

題名は「マットおじさんはどこにいるでしょう?」です。

世界中のあちこちで、マットおじさんがヘンテコ踊りを繰り広げる、とにかく、踊りが好き!楽しくてたまらない!そして、こどもたちの笑顔、そして地球といつでも一緒。

世の中にステキなダンスはいっぱいあるけど、別格でステキなダンスだと思う。何せ本人が一番楽しそうだし、周囲を楽しくさせてくれるパワーに満ち溢れている。そして、誰でもすぐ参加できるのがいいところ。マットおじさんがまた日本にきたら、ぜひ参加してみたい私です。

あ、BGMはフランスのユニットDeep forest、曲はsweet Lullaby。ソロモン諸島に古くから伝わる子守唄をアレンジしたもの。マットじゃないけどこの曲も世界のあちこちのアーティストにカバーされ始めていたりなんかして、世界に広がり始めている。

地球に生きていることの仕合せに包まれて眠れる、そんなマットおじさんの映像でございました。

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アメリカからカリブ海へ。

世界一周から、キューバの南、ジャマイカへ。

初回ヘタレ論からずっとBGMに使っている曲。ボブ・マーリー「jammin」。いずれ、ヘタレ論でボブ・マーリーそのものについて書かなければ。今回はめきしこナイズした訳詞だけをのっけときます。詩中に出てくるZION・ザイオンはラスタファリズムの聖地・エチオピア。ラスタファリズムとは、ジャマイカの労働者階級と農民を中心にして発生した宗教運動のこと。アフリカ回帰運動やアフリカ中心主義の一面も持っている。 無理やりアメリカ大陸に連れられてきた人々の子孫、アフリカへの切なる憧れを感じずにはいられない。

本当さ! jamminはあった。
君も加わってダンスしながら、楽しい時を過ごそうぜ。
jammin-魂の交感-はあった。jammin。
君もjammin-魂の調和-を望んでくれることを願う。

ルールのない世界じゃない。誓約のない世界じゃない。でも、簡単さ。誰もができる。そしてそこで、君も見ることができるだろう。
何故なら、誰もが小さな犠牲の対価を払いながら生きている。
でも、Jammin それは楽しい時を過ごす者がいる限り、続くのだ。

jammin-魂の共存-はあった。
jammin-魂の回帰-を過去のものと考えるために。
jammin-魂の協和-はあった。
そして、この楽しい時間がそれに繋がる、最後のものであることを願う。

銃弾でさえ、僕らを止められない。僕らは命乞いもしないし、決して信念を曲げることはないだろう。ましてや、お金の力に屈することもない。

僕らは全ての権利を守る。魂の-jammin-子供たちは繋がりあわなければならない。君の魂の価値は金で贖うことのできないものだからだ。

jammin-魂の調和-はあった。
jammin-魂の言葉-は主の名にあった。
jammin-魂の交感-はあったのだ。
天から降り注ぐまっすぐな光がjamminを照らしていた。

あぁ、聖なる大地に立つザイオン。
聖地ザイオン。
ラスタの主はザイオンの大地に鎮座している。
そして、そこには全ての創造があるのだ・・・

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カリブ海をメキシコ暖流に乗って

アメリカから旧大陸へ行くつもりだったのが、ちょっとジャマイカに寄り道をしたので、メキシコ暖流に乗って欧州の地へ。

第二次世界大戦前後、アメリカから欧州へ渡った音楽の一つに、スウィングジャズがある。新大陸の明るい雰囲気が、大戦後の疲弊した欧州に希望を与えたといってもいいかもしれない。そして、すぐに思いついた名前がジャンゴ・ラインハルト。ちなみに「ジャンゴ」とは、僕の生まれ育った津軽地方の方言では、「いなかっぺ」の意味。しかも、いなかっぺの上に「ラインハルト」っていう高貴な名がついている。つまり、私が始めて名前に触れた時ジャンゴ・ラインハルトは「いなかっぺ貴族」以外に想像できなかったのだった。

でも、そんなジャンゴの手によって、新大陸で生まれたスウィングが、欧州伝統のロマの血と交じり合い、独特の哀愁を持ったスウィングとして生まれ変わる。それがこのジャンゴ・ラインハルトの「Minor Swing」なのです。

バイオリン弾きのステファン・グラッペリも見逃せないし、いい動画がないかなと思ったら、音源映像ともに気に入るような物がなかなか無い。しかし、ちょっと脱線するとステキな「Minor Swing」を弾いている親子の姿があるではありませんか!キャー!一生懸命コードを刻む、次男かわいすぎる^^ややピッチがはやめなのに、息がぴったりなところといい、仕合せそうな日曜の午後みたいな雰囲気がバーッチリ!ああ、わしもギターバカ親父になって息子たちと一緒に音楽がしたいー!

・・・と、やや熱狂しながら、この動画を投稿したギターバカ親父らしき人のファイル一覧を眺めていたら、どうやらこの親子、小さなステージにも上がっているらしい。おめかしした3人の姿もまたなんかいい感じ^^

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世界を動かす砂糖産業

世界を動かす砂糖産業。(4ファイル約100分)

ページのデザインで使っている東ハトもまた、砂糖産業の一端を担う。辛いとはいっても、ハバネロにも砂糖はバッチリはいっています。

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オランダからドイツへ。

ベルリンの地で生まれた敬愛するピアニスト、フジコ・ヘミングのラ・カンパネラを掲載しようとしたら、youtubeのファイルは既に削除されていた。とても残念。でも、それでもめげずに探していたら、フジコが歌を歌っているファイルがあるではありませんか!Monsterというアニメーションのエンディングテーマ。なるほど、一度耳にして何やら気になっていた謎が解けた。春の雪解けのようにじんわりフジコの歌が心に響いてくる。

ちなみに、フジコもセロニアス・モンクが好き。アルバムのなかでモンクの曲を弾いているらしい。なんか繋がっているのがうれしい。

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V2ロケットに乗ってイギリスへ

ドイツからイギリスへ、といえば、かの有名なV2ロケットを思い出さずに入られない。そして、無理やりこじつけたようにクーラシェイカー。何がいいかって、このボーカルの子、仏教に目覚めちゃうのよ!そして、瞬く間に人気者になって、速攻で解散!まさに迸るような仏の華のよう!なんか最近、やめとけばいいのにバンド復活してフジロックにもきてたらしいけど、今のクーラシェイカーには触手が動かない。

ディープパープルの名曲「HASH」をカバーしてるんだけど、こっち見てから聴くと、原曲のほうのマッタリ感やモッコリ感やくどさもなにやら一興趣。

http://www.youtube.com/watch?v=KiXcqxms3Bs&feature=related

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勢いあまって・・・

V2ロケットが飛びすぎて、再びアメリカへ。ボビー・マクファーリンの「Don't Worry Be Happy」彼の歌うアベマリアは、思わず溜息が漏れるほど、美しいのだけれど、季節は春。春の散歩にはこの曲が似合いそう。めきしこナイズした歌詞はこんな感じ。

ここにチョッとした歌がある、僕が作った歌さ
思わず君はひとつひとつの音に誘われてしまうに違いない
くよくよすんな、仕合せになれるさって歌なんだ

どんな人生だって、それなりの問題を抱えているさ
でも、いちいちそれを気にしてたら、雪だるま式にふえちまうさ
くよくよすんな、仕合せになれよ
くよくよすんなよ、仕合せになれ、ほら、今この瞬間から

僕んとこには 君を休ませてあげられる場所はないんだ
誰かがやってきて君の分のベッドを持ってっちまったのさ
あはは、くよくよすんな、仕合せになれ

アパートの大家から君が家賃を滞納してるって聞いたよ
世知辛いこのご時世 奴は訴訟にもちこみやがるかも
だけどくよくよすんな はははっ 仕合せになれ
僕をごらん 僕はなんもないけど仕合せなんだぜ

くよくよすんな 仕合せになれ
ほら僕の電話番号だ
苦しいときは電話でもくれよ、仕合せな気分になるから

くよくよすんなよ 仕合せになれ
くよくよすんな、仕合せになれよ

(中略)

くよくよすんな、くよくよすんなよ・・・すんなってば
仕合せになるんだ ほら笑ってごらん
嘘でもいいからとりあえず笑ってごらん
皆にほら 要らない心配なんかかけるもんじゃない
くよくよすんなよ、そんなのすぐに過ぎちまうさ
たとえそれがどんなに クソみたいにヒドいもんだったとしても
くよくよすんな 仕合せになれるさ

僕はくよくよなんかしないよ 僕はハッピー

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どうせなら・・・飛びすぎて日本へ

日本のはじっこで暮らしていると、見逃してしまうものも多いらしく、2007年にYMOのコンサートがあったと知って愕然。今更見逃してしまったことに後悔。少年時代の僕にとってはYMOはアイドルだった。毎週かじりついて教授のラジオ聴いてたもの^^その中でも何故かずっとこころに残っている曲がある。それがこの「ONGAKU」。デジタル化していく世界の中でも、親子の暖かな情愛は決してなくなりはしないっていう、優しい未来への予言だったのかもしれない。

六ヶ所の再処理のことでも、ダムタイプのことでも、元ちとせさんのことでも、オネアミスの翼のことでも、気になることを調べたり、好きなものを探していると、きちんとそのむこうに教授が関わってたりする。取り組んでいることの先に教授がいると、ああ、この方向は間違ってないんだなとなんだか嬉しくなる。

それにしても、この曲いいなとおもう。

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そして産休

今日から東京に帰るので、ハンバートハンバートのライブでもやってないかなと思って調べたら、ボーカルの佐野遊穂さん産休だそうで、秋まで見れないらしい。残念。youtubeひとり旅もしばらくひと休み。

曲は「メッセージ」ハンバートハンバートの中で一番好きな曲。

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沖縄

日本にきたのなら、僕の生まれた津軽と魂の兄弟である沖縄へ。元ちとせさん。

仏教での世界創造は、ある時突然、虚空から一陣の風が吹き渡ることから始まる。そして、風から火、火から水、水から地、地から須弥山と四つの州が形成され、須弥山世界が出来上がっていく。

世界の根底には、いつも風がそっと吹いている。全ては風の中に生まれ、風の中に消えていく.。これを風輪と呼ぶ。全ては虚空の中に生まれ、風に乗ってふっと虚空の中に消えていく陽炎のような存在。それは、どこまでもどこまでも果てしなく儚い世界。

だから、ずっとここにいてあげる・・・ただ風が吹いている。

核廃絶にとりくむ教授と共演した「死んだ女の子」もYoutubeでみれる。原爆で死んだ女の子の歌。魂と情念の世界がそこにある。

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津軽のアイドル

リアル故郷から僕の先輩の三上寛。一度共演して同じステージに立ったのだけど、水中の名曲ガッツいちもつのバイオリンを誉めてくれてたなぁ。今も水中とはタイバンしてくれるらしく、本当にお世話になっています。

宇多田ヒカルのお母さんの藤圭子の夢は夜開くもいいけれど、やっぱり僕はこっちが好き。津軽の情念の世界だわ。普通に生まれただけでも、なんかとてつもなく深い業を背負ってしまう津軽。生まれた時から全員何かが完全にマイナスになっている。生まれ津軽の故郷を思う時、まず、吹雪が思い浮かぶ。そして静寂の中の森の木々。荒れ狂う海。鮮やかな春。一瞬で終る情熱的な夏。寂莫たる秋。そして、死を連想させるほど美しい冬。そして、不条理の日常。貧しさ、愚かさの中から生まれる魂の叫び。

僕のイメージの根源の多くはやっぱり津軽に負うものが大きいと思う。世界遺産の白神山地に連なる山の中で僕は育った。暗門の滝、また行ってみたいなぁ。

インタビューに井上陽水さんが出てきてるけど、陽水さんはまた後ほど。

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